高級貴族・パンテーラ一族の末裔でもあるパンテーラ。

 

彼女は、まだ少女の為、学校に通っている。

 

高級貴族だけあって、通う学校も当然、地方でも指折りの超有名進学校だ。

 

生徒も、パンテーラと同等の高級貴族か、

資産家の娘・息子、もしくは学力の相当優れた者達だ。

 

男女共学で、特に制服は無く、パンテーラは私服で登校していた。

 

そして、パンテーラには、仲の良いクラスメイトがいた。

 

クレア・ルナ・アニー12世(単にアニー)と

キャンディ・グレース・カレン11世(単にカレン)の2人だ。

 

この2人もパンテーラと貴族は違えど、数少ない高級貴族の出身者だ。

 

同じような境遇にあった為、すぐに3人は結び付き、いつも行動を共にしている。

 

しかし、パンテーラにとって、いくらトリオとはいえ、

同じ高級貴族だけにライバル同士でもあった。

 

そして、他の2人が、こんな質問をパンテーラにした事があった。

 

アニーアニー

ねぇ、どうしてパンテーラは、いつも手袋をしているの?

パンテーラパンテーラ

決まっているでしょ、汚い物に触れない為よ。

高級貴族たる者、素手で他の物(者)に触れるなんて許せないわ。

アニーアニー

あ~ら、やっぱりパンテーラはプライドが高~い!

カレンカレン

さすが、私達と同じ高級貴族の1つ、パンテーラ一族の末裔。

パンテーラパンテーラ

私は外では絶対に手袋を脱ぐ事は無いの。

しかし、そうは言ったものの、手袋をする本当の理由は、

パンテーラ一族の唯一の弱点である手のひらを隠す為だ。

 

他の貴族に弱みを見せる事は出来ない。

 

同じ高級貴族である2人なら尚更だ。

 

パンテーラは、自分の一族が世界で一番優れた貴族だと思っている。

 

他の貴族に負ける訳にはいかないのだ。

 

アニーアニー

じゃ、トイレの時なんかはどうするの?

まさかトイレに行って手を洗ってないなんて事はないでしょうね?

パンテーラパンテーラ

手袋は使い捨てよ。

私は、いつ手袋が汚れてもいいように、

常時10双の手袋を用意しているの。

カレンカレン

へぇ~、トイレに入る度に手袋を替えてるんだ。

でも、お風呂に入る時は、さすがに脱ぐでしょ?

パンテーラパンテーラ

お風呂だけは例外よ。

一日の中で唯一、手を洗う時かな。

アニーアニー

1日で1回だけ?

パンテーラパンテーラ

そうよ。

防臭・抗菌効果の優れた手袋をしているから1回で十分なのよ。

カレンカレン

女子でありながら1日1回なんて、パンテーラ一族ならではね。

パンテーラパンテーラ

お風呂の事で、ついでに言うと、

世界最高の防衛システムが私の入浴を守ってくれているの。

外では屈強な側近が警備に当たっていて、

私の手には何人たりとも触れる事は出来ないのよ。

アニーアニー

また、パンテーラ一族の自慢話が始まった。

だったら私だって負けてないわ。

私のお屋敷のお風呂はダイヤモンドで出来ているのよ。

パンテーラパンテーラ

私のお屋敷にもダイヤのお風呂はあるわ。

だって100もお風呂があるんですもの。

アニーアニー

私のお屋敷もそのくらいの数あるわ。

でも、国王が認可したダイヤのお風呂はウチだけよ。

カレンカレン

あ~ら、お二人とも、お風呂の話なら私の事も忘れないで。

私のお屋敷なんて、水深10mのお風呂があるのよ。

パンテーラパンテーラ

エエーッ!

何それ?

アニーアニー

私、泳げないから入ったら終わりだな。

カレンカレン

オーホホホ。

しかし、そこへ学校の先生が・・・。

 

先生先生

お前達、昼休みはもう終わったぞ。

いつまで自分の家の自慢話をしているつもりだ。

アニーアニー

あら、もうこんな時間。

カレンカレン

いけない、早く教室に戻らないと!

しかし、教室に戻った時には時既に遅く、鬼教師の授業が始まっていた。

 

鬼教師鬼教師

お前達、俺の授業で遅刻をするとは何事だ。

3人共、廊下に立ってろ!

アニーアニー

あなたが悪いのよ。

お風呂の自慢話なんてするから。

パンテーラパンテーラ

なによ!

ダイヤモンドのお風呂なんて有る訳ないじゃない。

アニーアニー

お風呂の数が100なんて嘘でしょ?

あなたのお屋敷の広さでは絶対に無理だわ。

パンテーラパンテーラ

なんですって!

カレンカレン

2人共、止めなさいよ、聞こえるじゃない。

3人の声が廊下に響く。

 

鬼教師鬼教師

コラーッ!

うるさいバカ娘達め、静かにしろっ!

そして、3人は水の入ったバケツを持って廊下に立たされる事に・・・。

 

パンテーラパンテーラ

お、重い・・・。

アニーアニー

トホホ・・・。

カレンカレン

とんだ、とばっちりだわ・・・。