私は、手先足先の感覚に鈍感な方で、寒くなって来ても、

室内では決して靴下を履く事が無いような人間です。

 

しかし、そんな私も手袋に関しては、いくつかの思い出があります。

 

歌ではありませんが、編み物が趣味だった母が、

私の小さな手に合わせて編んでくれたミトンを喜んで着けて行って、

学校に起き忘れて泣いた小学生の頃の事・・・。

 

翌日になるとケロリとしたもので、

結局、その日も学校に忘れてきたものでした。

 

それから数年経ち、高学年にもなると、

指の無い手袋は、もう嫌だとごねて、

母の細身の手袋を貸してもらった日の事・・・。

 

あの時は「絶対に無くさないでね」という母の言葉を、

もうそんなに子供じゃないと苛立ちながら聞き流したものでしたが、

後になって聞くところによれば、あれは父が母に贈った物だったそう。

 

そんな大事にしていた手袋を貸してくれた母の気持ちも知らず、

その手袋で近所の野良猫に触ってしまったのは今でも内緒です。

 

大人になると、自分で手袋を購入するようになりましたが、

そそっかしさは変わらず、今でもたまに

片一方しか見つからないという日のある私。

 

いつか、母に編み物を教わって、

我が子に手袋を編んであげられたらいいなと思います。

 

小さな子供の紅葉のような手に寄り添うのは、

やはりミトンがいいでしょう。

 

私の子なら、きっとそそっかしいでしょうから、

首から下げられる紐を付けておいてあげたいなと、

結婚もしていないのに夢を見てしまいます。